こんにちは、ぐんまちゃん (@cryptogunma)と申します。
長時間労働やパワハラが心と体にどれほど深刻な影響を与えるのか――これは私自身が経験したことです。
この記事では、中学での不登校を乗り越え、教育業界やウェブマーケティングのキャリアを積んできた私が、3社目のブラック企業での経験から学んだ教訓をお伝えします。
「仕事が辛いけど辞めるのが怖い」「休職中、周囲の目が気になる」――そんな悩みを抱える方もいるでしょう。
この記事では、退職や転職のタイミングを見極めるヒント、心身を回復させるためのメンタルケア方法、再出発のキャリア選択ポイントを共有します。
一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
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私の生い立ちとキャリアの軌跡
私は幼い頃から表向きはごく普通に見える子でしたが、大人の意見、いわゆる世間一般の考え方や常識などに疑問を持ち、少し引いた立場から周囲を見る性格でした。
物事を分析的に見る子だったと思います。
読書が好きだったこともあり、しらなかったことを知るようになるのは楽しく、好奇心旺盛な方だったと思います。
私の人生は中学時代から、少し普通とは違う道を歩み始めました。
当時、学校では進学に重きを置き、試験で良い点数と取るためのテクニックばかりで、本質的なことは教えてくれませんでした。
元々読書好きで、自身で調べたり勉強することが好きだったため、これなら自身で勉強するほうが楽しいと、不登校になりました。
私は学校という環境から距離を置くことで、友人や先生からは距離を置くことになりましたが、好きな読書や、自身で学ぶことに時間を取ることができ、充実する日々を過ごせました。
まずは独学で高校卒業認定試験(高認)を取得することから始めました。
無事に高認を取得し、関関同立の大学の一つに進学することができました。
大学では心理学を専攻し、自閉症の人の研究や、研究に使用する統計を学んでいました。
同世代が中学、高校で経験した集団活動はほとんど経験していなかったため、大学では学問だけでなく、人間関係や自己表現についても大きな学びを得ました。
部活はオーケストラ部に所属し、多くの仲間と一つの音楽を作り上げることで、他者と強調し、伝える楽しさを知り、社会とのつながりを意識するようになりました。
そして、卒業後には教育業界に進み、子どもたちの成長を支える仕事に携わりたいという思いから、某教育会社に入社しました。
この会社で初めて触れたのが、ウェブマーケティングという世界でした。
そこで私は、データをもとに戦略を練り、成果を出すプロセスに魅了され、新たなキャリアの方向性を見つけました。
具体的にはマーケティング、企画系の部署に配属され、毎月のキャンペーンの企画、ランディングページのディレクション、ウェブサイトの分析・改善施策、顧客行動の分析などの業務です。
小さい頃から物事を分析するのが好きであったため、自分にとてもあっていた環境だと思います。
さらに当時の上司ととても馬が合い、現在も年に1度は会って親交を深めています。
しかし、当時の職場は結構な田舎にあったため、今の妻とは遠距離恋愛を3年間続けていました。
結婚を意識するようになると当時の会社があった土地には縁もゆかりもなかったため、将来のどちらかの両親の介護も見据え、妻の実家に近い場所に暮らすことを検討しました。
当時の会社は仕事にも上司にも恵まれ、ずっと働き続けたいと考えており、退職するのはとても辛かったのですがそこで、結婚と将来を踏まえて、転職を決意し、2社目に転職しました。
2社目の会社は医療業界で、そこではこれまでのWebマーケティングの業務を活かし、業務の幅を広げていきました。
その後、結婚を機に医療業界の企業に転職し、経験を積みながら更なるキャリアアップを目指して3社目に挑戦しました。
しかし、この選択が心身に大きな試練をもたらします。
3社目での過酷な現実:長時間労働とパワハラ
3社目の会社では業務は多岐にわたり、GoogleAnalyticsやGoogleTAGマネージャーを用いたアクセス解析・改善提案、LookerStudioを用いたレポート作成、SEO分析、WEB広告の運用、レポート報告、改善施策提案などのクライアント企業へのウェブマーケティング支援。
ウェブディレクター、ライブ配信ディレクター、学会ディレクター、動画制作ディレクター、PV動画の撮影・編集、スチル撮影、
これだけ業務があると、とても日中では終わらず、残業は必至でした。
また、会社の提携先の大学の情報セキュリティ分野の非常勤講師もしていたため、授業の準備や授業の日にはほぼ1日拘束されるなど本来の業務も圧迫されました。
さらに、医療業界の特性上、クライアントには研究機関の研究者や医師が多く、休日や夜間に連絡対応が必要になり、学術集会の日には丸一日拘束されることもありました。
転職当初は期待に満ちていましたが、次第に仕事量が増加し、月100~200時間の長時間労働が常態化。「納期優先」「クライアント第一」の名の下で休日も働く日々が続きました。
睡眠不足が慢性化し、体調不良や集中力の低下に悩まされました。
さらに、上司からのパワハラも始まりました。
当時の上司は、昭和的な精神論を押し付けてくる上に、ウェブマーケティングに関する知識が乏しく、仕事の進め方や成果の測定方法についての意見がしばしば衝突しました。
さらに、厳しい精神論を掲げ、明らかにパワハラと取れる暴言が繰り返し主張される環境でした。
「努力が足りない」「そんな簡単なこともできないのか」といった言葉が日常的に浴びせられ、自己否定感が強まり、不眠や食欲不振が悪化。
仕事でのミスも増え、悪循環に陥りました。
心身の限界と「うつ病」の診断
3社目の会社に転職してから1年半ごくらいに、業務中にこれまでなかったケアレスミスの増加や、息切れや動悸が頻発するようになり、心療内科を受診したところ、「うつ病」と診断されました。
医師からは「直ちに休息が必要」と助言を受け、3ヶ月の休職を決意しました。
初めは「休む」ことへの抵抗がありましたが、家族や友人の支えを受け、自分の健康を優先する選択をしました。
休職中は、趣味の読書や散歩、資格取得に取り組むことで心のエネルギーを取り戻し、自分自身と向き合う時間を持ちました。
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- 絶対にミスをしない人の脳の習慣 樺沢 紫苑 (著)
- ウェブ解析士テキスト(ウェブ解析士協会)
- 行動経済学が最高の学問である 相良奈美香
- Big Query SQL データ分析 本田和廣
- Webライティング 実践スキル大全
この期間に「この会社に戻る必要はない」という結論に至り、退職を決意しました。
休職期間中に転職活動を開始しました。
次の職場を選ぶ際には「働きやすい環境」「職場の人間関係の良好さ」を最優先条件としました。
転職エージェントを活用し、企業文化や労働環境を徹底的に調査。
結果、3社目とは対照的なホワイト企業に転職することができました。
ホワイト企業を見極めるために、転職サイトの口コミ調査や、直近で健康優良企業の受賞歴はあるか、最後は面接で労働環境や時間など直接聞きました。
対策自体は自身のこれまでの業務経験が募集企業の内容とマッチするかどうか程度しか見ておらず、素直に自身を表現してそれが合わなければ無理に企業に合わせることはしませんでした。
3社目の会社と比べると年収は下がりましたが、労働環境や福利厚生、社員や管理職の人柄の良さは雲泥の差でした。
ワークライフバランスがよくなったことで、2社目の会社に在籍したときにはじめた副業も本格的にするようになり、トータルの年収では3社目の会社と同じが少し上回る程度になりました。
退職と再出発:ホワイト企業への転職
もはや3社目の会社にはなんの思い入れもなかったため、休職中に転職先が決まった直後に会社に一本メールをし、退職の原因は〇〇のパワハラであると送り、淡々と退職手続きを行い、退職しました。
また、パワハラを受けたときの音声は直接のときは携帯電話で録音し、Web会議ツール上で受けたときは録画ツールを使い録画していたのでその証拠データも会社に突きつけ、別部署の上司や役員全員共有しました。
新しい会社は、定時退社が基本で、職場の協力体制が整っており、仕事のフィードバックも適切でした。
新しい環境では、「働きやすさ」を実感し、自分らしさを取り戻して意欲的に仕事へ取り組めるようになりました。
再出発を支えるメンタルケア
新しい環境に順応する中で、メンタルケアにも注力しました。
定期的なカウンセリングを通じてストレスへの対処法を学び、趣味を再開することで日常生活に楽しみを取り戻しました。
特に、自然の中での散歩や写真撮影は心のリフレッシュに大きく役立ちました。
さらに、生活習慣を整えることも重視しました。
規則正しい睡眠、バランスの取れた食事、軽い運動を日課に取り入れ、心身の安定を図りました。
これらの取り組みを続ける中で、自分の調子をコントロールする感覚を取り戻しました。
最後に
もし今、仕事や人間関係で苦しんでいるなら、一度立ち止まって自分の気持ちに耳を傾けてみてください。
そして必要なら、周囲や専門家に助けを求めることを恐れないでください。
退職や転職、新しい道を探すことは、決して逃げではなく、自分らしく生きるための選択です。
人生は一度きりです。
自分の健康と幸せを大切にするために、必要な行動を起こしてください。
私の経験が、あなたが前向きに一歩を踏み出すきっかけとなることを願っています。
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