はじめまして、あまぼしすずめ(＠S＿amaboshi)と申します。
3年前に会社を退職し、現在は自宅警備に精を出す29歳です。
昨年エイプリルフールに「嘘みたいな本当の話」というネタを披露するため開業したので、世間的には『ふりーらんす』と呼ぶのでしょうか？
ブログやWebライターをしながら、ギリギリでいつも生きています。リアルReal Face。
でも語感が好きなので、今でも自称無職です。
＞＞あなたも退職図鑑（このサイト）に経験談を投稿しませんか？
私はいわゆる「ブラック企業で鬱になった」とか「パワハラ上司にいじめられて会社を辞めた」とか、そういうパターンではありません。
好きな時間に起き、焼き芋をしながら仕事をし、お昼ごはんのあとは寝て、天気が良ければピクニックへ行く……。
そんな感じの、一般的な会社員には難しいことを望んだため会社を辞めました。
あと仕事つまらなかった。居眠りしちゃうし。
というわけで今回は、生まれながらの社会不適合者が自分らしく生きるまでの話についてまとめました。
こんな人間でも生きていけるのだと希望を持っていただけたら幸いです。（将来どうなるかはわかりませんけどね）
Table of Contents
生い立ち
幼少期～就職するまで
遡ること二十数年前。
周囲が呆れるほど注意散漫である点を除けば、ヨッシーアイランドなどを愛する普通の子どもでした。
「うっかりさんねえ」 と言われていたものの、せいぜいカエルを追っていて学校に遅刻するくらいのものです。
むしろどうでもよいことに熱中してしまう悪癖の方が問題だったかもしれません。
例えば学校給食のABCスープ。
あれが出た日は一心不乱にアルファベットマカロニを並べ続け、給食も口にせず、掃除の時間までマカロニと見つめ合っていました。
でもアルファベットは読めても英語が理解できなかった私は、数年後大学受験に失敗します。
大学生活はサークルでテキーラウェーイもせず、バイト漬けにもならず、もちろん勉学にも励まず……。
水筒で温泉卵をつくったり、おいしいドングリの食べ方を考えたり、仮面浪人の面を付けたり外したりして過ごします。
困ったのは就職活動で、「学生時代に頑張ったこと」の質問に答えられません。
せいぜいクヌギのあく抜きくらいでしょうか。あれは何をやっても駄目です。
重曹で煮ても煮ても暗黒汁と毒ガスのような臭気が出るのです。
……などとは言えず「ボランティア」と答えました。 盛っています。
私のボランティア経験は中学時代。しかも3回くらいです。
昇天ペガサス盛を超えて、もはやダウト。
案の定、突っ込んだ質問で頭が真っ白になり、「言葉にできません……」などと小田和正しか許されないようなセリフを吐き就職活動を終えました。
なんとその会社に受かったのです。
人事の目にはビー玉でも詰まっていたのでしょうか。
事業所への道すがら志望動機が空欄なことに気づき、コンビニ横の電話ボックスで履歴書を仕上げた会社です。
会社に罪はないものの、まったく働く気が起きません。
入社までに倒産を願いましたが淡い期待は叶わず、私は社会に輩出されてしまいました。
社内ニートの退職活動
ムーディ勝山のごとく会長のお言葉をちくわしながら、窓の外を眺めていた入社式。
会社辞めたいな～～。
電線でさえずる小鳥さん、なんて自由なの？
……というのも、私は幼い頃から会社勤めに嫌悪感がありました。
中学時代「将来は喫茶店でPCをカタカタする人になるぜ！」と曖昧な夢を豪語していたほど。
その思考は、人からの指図を嫌い起業した父の血かもしれませんし、物心ついた頃から嫌々仕事へ行く母の姿を見ていたからかもしれません。
もしくはニートの兄が羨ましかったのかもしれません。
そのどれもが無関係なのかもしれません。
生粋の『うっかりさん』なので無能社員だったことも会社嫌いに拍車をかけました。
ちなみに前職は経理事務です。
人と喋るのが好きではないので営業や販売業は避けたものの、事務だって得意じゃありません。
この仕事を続けて成長できるだろうか？
自分はこの仕事に価値を見出せるだろうか？
10年、20年続けて死ぬときに後悔しないだろうか？
首が縦に動かなかったので、早々に退職を決意しました。
元職場は田舎にありがちの、やや昭和的な商社です。
若手の回転率が「鬼滅の刃」の鬼殺隊レベルである点を除けば、居心地の良い場所でした。
新人いじめを生きがいにするお局や、女性社員へのセクハラを日課にするジジイもいません。
私個人はそれなりに良くしてもらったと思っています。
ただ、事務職は何年続けても自分の身になるものが少ない職種です。
もちろん割り切って働ける人もいます。
自分はそうなれなかった、というだけの話です。
決まった時間に出社して、1日8時間の労働を週5で続けることにもうんざりしていました。
つまるところ、根っからの社会不適合者だったわけです。
職場が嫌で辞めるわけではないため、転職活動はしませんでした。
しかし、何の技能もない無能があてもなく辞めたらすぐ金が尽きて再就職を余儀なくされる……。
そこで無職になるお金を貯めてから辞める決意をします。
『500万円貯めたら退職』というわかりやすい目標です。
500万あれば20代は無職でいられるんじゃね？ という算段からでした。
卒業文集の未来予想をなぜか25歳で終わらせた私なので、30代以降を考えられなかったのでしょう。
いざとなったら死ねばいいとすら思ってました。
退職したい人間は出社が憂鬱すぎて、死ぬことさえもかすり傷なのです。
堪え難きを堪へ忍び難きを忍ぶ貯金の日々。
少しでも達成スピードを速めるため、副業もはじめました。
それが現在のブログやライター活動に繋がっています。
3年ほどかかり目標金額を達成し、4年目の秋、ついに退職しました。
花束を手にスキップで帰った心の軽さを一生忘れはしないでしょう。
――と言おうとしましたが普通に忘れました。残念。
【まとめ】自分の価値観に沿って生きたい
晴れて自由になりました。
好きな時間に起きて焼き芋をしながら仕事をし、お昼ごはんのあとは寝て、天気が良ければピクニックへ行く……。
そんな日々です。
現在はブログの運営と、ライター業で細々と生きています。
あまりに細々し過ぎて、ときどき支払いの督促状が届きます。
将来は年金もなく生活保護制度も消え失せ、ホームレスになるかもわかりません。
自由とは安定の対極にあるものだとしみじみしますね。
大抵の人は自身の力だけで稼ぐことはできないようです。
私も例にもれず、3年経っても十分な収入が得られないのが現状です。
最近ようやく会社員時代と同程度の月収に届きましたが、それもいつまで続くのか……。
しかし会社を辞めたこと、会社勤めを諦めた選択を今のところは後悔していません。
自分は何がしたいのか、何ができるのか。
どんなことをすれば何が得られるのか。
どう生きるか、何が最善か。
自分で考え、自分の判断と行動で人生を動かしていく。
会社員の頃より生きている実感が持てるからです。
私は元々人に従わず周囲の目も気にしないので、今も世間の声などどこ吹く風で無職を続けています。（というか無職の兄と2人で暮らしているため、外野がいないのです）
しかし中には周囲の声に悩む方もいるかもしれません。
でもよく考えたら、親も上司も友達も世間も、誰ひとり私たちの人生に責任を負ってはくれないのです。
好き勝手言うだけで、死ぬまで養うことすらしてくれません。
そんな人達の言葉を聞く意味、あるのでしょうか。
一生ATMに金を振り込んでから文句言えって。そう思っちゃいます。
これくらいの図太さもときに必要な気がします。 とかなんとか――。
空気と飲食物を確保してしぶとく生存したいと思います。人生はApexよりサバイブ。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
こんな感じのブログで無職の日常綴ってますのでよかったら。
参考リンク：あまぼしすずめは働かない
執筆者：あまぼしすずめさん
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