新卒SEを11ヶ月で退職。ストレスと体調不良に苦しんだ私からのメッセージ。

はじめまして。どりあん(@strawberry15j)と申します。

都内実家暮らし、24歳独身女です。

大卒で新卒就職しましたが、今はパートとして月10万程度の収入と、その他月数百円の収入を得て生活しています。

正社員として働くことに息苦しさを感じている方へ、「こんな生き方もあるよ」ということを知っていただければと思い筆を執りました。

【生い立ち】自意識とジャニオタへの目覚め

改めて私について簡単に紹介させてください。

私は、ごく普通の家庭に生まれた一人っ子です。
従兄弟はみんな歳上か同い年なので、歳下の人と交流するのが苦手です。

無意識に、大人の顔色を伺って生きてきました。
子どもの頃は活発で、人見知りしない元気なタイプでした。
小学生のときは、クラスや学校の代表となる立場に積極的に立候補するような目立ちたがり屋です。

しかし、歳を重ねるに連れて周りとの温度差を感じるようになり、徐々に根暗で地味なタイプに変わります。
高校の頃は、クラスに異性の友達なんていませんでした。

いつも少数派になるタイプで、大学はその年に新設された人気のない理系学科へ進学。
ただでさえ人が集まらない中、女子学生は一割しかいないという状況でした。

学校では、いわゆるスクールカーストの底辺的地位にいる一方、10歳からジャニオタを開始し、 プライベートはめちゃくちゃ派手でアクティブに過ごしていた一面もあります。

成績優秀ながらも苦労した就活

新卒就活には非常に苦労しました。

私は、(自分で言うのも何ですが)勉強はできるタイプです。
真面目な性格もあり、いつも先生方が一番心配しないタイプでした。
大学4年間、成績は学科トップだったのが、その証明です(笑)。

しかし、人見知りのコミュ障なので面接が大の苦手。 学力よりもコミュ力が重視される就活には大苦戦しました。

私より遥かに成績の悪い同級生が早々に有名企業の内定を決めて来た時は、世の中の理不尽さを感じたものです。

とはいえ私自身も苦戦しながらも最終的には内定を獲得しました。
大学の授業でプログラミングを経験し、授業が楽しかったこと、授業の成績は良かったことなどから、なんとかエージェント経由で大手のSE職から内定が貰えたのです。

同時期に地元近くの中小企業のSE職からも内定を貰いましたが、結局規模の大きさで選んでしまいました。

SE業務の中で体調不良が生じ、退職へ

先に述べておくと、私は4月に入社した会社を翌1月から休職し、2月には退職しています。
在籍期間は、わずか11か月(うち2か月休職)です。

入社から1か月は、新人教育として本社に新入社員だけが集まり、社会人のマナーやプログラミングの基礎知識を勉強しました。

2か月目からは各部署に配属され、部署内で1.5か月ほどOJT研修。
7月頃から、本格的に業務に携わり始めました。

SEの仕事の流れは、

要件定義……どんなソフトウェアを作るかを決める

コーティング……実際にプログラミングを行う

テスト仕様書作成……チェック要件を挙げる

テスト……実際に作ったソフトウェアを確認する

報告書作成……テスト結果を報告する

といった具合です。

会社や部署によってはひたすらコーティングだけする、テストだけするといった役割もある中、私は1年目にも関わらず全工程を担当させて貰えました。

右も左も分からず、自分が今何をやっているかも分からず、ただただ先輩や上司の指示に従って作業を進めていました。
分からないことも多かったけど、もともとプログラミングが好きな私にとっては、面白くて興味深い仕事でした。

異変を感じたのは、8月頃のことです。
この頃から、月経(生理)前に体調や精神的に不調が起こる「PMS(月経前症候群)」の症状が重くなってきました。
学生の頃から生理痛が重く、休んだり早退したりすることは多かったものの、PMSはこの頃までほとんどありませんでした。

みなさんの周囲でも、生理痛で月に1度休暇を取る人も多少はいるでしょう。
しかし、PMSは厄介なもの。

1日どころか、生理前のおよそ2週間、めまいや立ちくらみ、頭痛、腹痛、不安感などの症状に悩まされます。
軽度の症状であれば、ちょっと無理して出勤できるでしょう。

しかし、仕事のストレスなども重なり、私の症状はどんどん悪化。
毎月数日休まないといられなくなりました。

 休む

周囲に迷惑を掛ける

ストレスが溜まる

余計に体調が悪くなる

また休む

ひたすらこの繰り返しです。

こんな体調を毎月続けているうちに、だんだんと心が病んでしまいました。

11月頃、仕事の納期の都合で残業が続く時期がありました。

定時を過ぎ、人もまばらになった静かなオフィス。 私はどうしてもうまくいかないバグに遭遇します。

今思えば、まだ数か月しか経験のない新人なのだから、分からないことに遭遇するのは当然だし、それをフォローするのが先輩や上司の役目です。
しかし、当時の私は

「何が問題か分からない」
「どう調べれば良いのか分からない」
「調べて解決する問題なのか分からない」
「先輩にどう質問すれば良いか分からない」

と頭の中に大量の?マークが浮かび、目には涙が溢れてしまいました。

ヤバいと感じ、非常階段に逃げ込んで30分くらい1人で泣いていたと思います。

この頃の私は、割と本気で「自分の居場所は誰も来ない非常階段しかない」と思っていたほど。

本当は、誰かに助けて欲しかったのかもしれません。

でも、真面目過ぎる性格、人に甘えてこなかった過去、心配されずに優等生として生きてきた自分は、誰かに助けを求めることが出来ませんでした。

不幸か幸いか、私の指導係だった1年上の先輩は楽観的で、他人のことを全然気にしないタイプの方でした。

私が30分居なくても、そこまで大きな問題とは感じていなかったのでしょう(もちろん言葉にして伝えられなかった自分が悪いのですが、誰かに気づいて欲しかったという思いもあるのです)。

そんなことが何度か続き、PMSの時期には不安症状が大きくなり、鬱状態になってしまいました。

仕事どころではなく、日常生活すらまともに送れません。
1日布団の中で過ごし、夜になると

「今日私は一体何をしていたんだ」
「こんなでは明日もまともに生きられない」

と自己嫌悪に陥り、毎日大泣きします。

適応障害・不安障害の診断が出る

さすがにヤバいと感じ、心療内科を受診すると「診断書書くから休職しな」と言われました。

しかし、当時の私はPMSのせいだと思っているので「生理前の一時的なものだから休職するほどではない」と断ってしまいました。

今思えば、その指示に従っておけば良かったのかもしれません。
結局、この医師と相性が良くないと感じて通院は断念。

年末に別の病院にかかったところ、適応障害や不安障害だろうと診断されました。

年末年始の休暇を経て、年明けからは出社しようと思っていたものの、運悪くまたPMSのタイミングで出社できず、いよいよ上司から話がしたいと連絡が来ました。

診断が出ていることもあり、とりあえず休職しようと言われ、そのまま年明けに出勤することはありませんでした。

最初の休職は2か月と定められており、その後は体調を考慮しながら1か月ごとに診断書を提出して延長、最大1年休めるとのことでした。

私の場合、1月から休職し始めたので、休職を延長するかどうかは2月末までに結論を出さなくてはなりません。

休職中はずっと家にいて何をするでもありません。
しかし、会社からは

「社会保険料払って」
「12月の欠勤分給料返せ」
「復職は出来そうか」

などさまざまな連絡が来るため、正直出勤している頃と精神状態に違いはありませんでした。

2か月考えて、体調が治ったところでもう戻りたくはないと決め、休職は延長せずに退職することにしました。

雇用されずにお金を稼ぐ方法を模索する〜ジャニオタ向けブログの運営〜

不幸か幸いか。
私が退職した2020年2月といえば、新型コロナウイルスが日本にも入ってきた頃です。

休職中から、世の中よりひと足早くステイホームをしていた私。
なんとなく、
「週5、1日8時間+残業のある正社員として普通に出勤するのは無理かもしれない」
ということを感じ始めていました。

外で働かずにお金を稼ぎたい。

そう考えて、たどり着いた先がブログでした。

もともと、ジャニオタとして無料ブログをやっていたこともあり、ブログを開設することには抵抗がありませんでした。

今運営しているのは、ジャニオタ向けのオタ活ブログである「ジャニオタどりあんのオタ活ぶろぐ」と、 独身女性向けにお役立ち情報を発信する「えふぐる」の2サイトです。

現在でもまだまだブログ収益は赤字です。

どちらも気まぐれ更新ではありますが、たまーに小銭をもたらしてくれる楽しい趣味となっています。

働くのがしんどい方へのメッセージ

私が最初に就職した会社を退職して約2年。

今は、パートとして週に20時間ほどの勤務をしながら、通院と服薬を続けています。

まだ体調は万全ではなく、欠勤が続いてしまうときもあります。
やはり、「フルタイムは難しい」というあの時の予感は当たっていると感じているところです。

当然収入は少ないのですが、今は自分が無理なく健康に働けるペースで社会と繋がれていれば良いかなと、自分のペースで生きていくことにしています。

私と同じように、さまざまな理由で働くことへしんどさ、辛さを感じている方はたくさんいらっしゃると思います。

もしかしたら、それは心の病気のサインかもしれません。

真面目な人ほど、レールから外れたことがない人ほど、世間の「普通」に押しつぶされて、生きづらさを感じることも多いでしょう。

しかし、無理だと感じるなら、心や体が悲鳴をあげているなら、どうか無理をしないでください。

レールから外れて歩いたって良いんです。

正直、私も完治したわけではありません。
今でも、不安なことや分からないことがあるとパニック状態に陥ることもあります。

また、一生今の生活が維持できるとも思っていません。
実家暮らしだから住むところには困らないけど、親が現役なのもあと数年。
それまでには、もう少し高い収入を得たいものです。

同級生の友人は、社会人として立派に働いているし、一人暮らししている人も多いし、結婚や出産をしている人もいます。

そんな様子を目にすると、いつまでも学生時代と変わらない生活をしている自分に焦りを感じたり、みじめに思ったりすることも少なくありません。

でも、今の私にはこれが限界なんだと悟っています。

無理しても良いことはありません。

私もフリーターである自分を受け入れるのに時間が掛かりましたが、今ではこの生き方が合っていると納得しています(まあ、ブログで月10万くらい稼げるようになれば万々歳なんだけど)。

働くこと、社会に出ることは立派なことです。

でも、そこから外れることがいけないことではありません。

会社に雇われて毎日のほとんどの時間を費やすことが向かない人だっています。

今の自分の生き方に違和感を覚えている方は、ぜひ1度立ち止まり、ほかの生き方も考えてみてください。


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